こどもの矯正

子どもの矯正ガイド

大切なお子様の歯並びはいかがですか?
当院は日本矯正歯科学会認定の『臨床指導医(旧専門医)』、『認定医』のいる矯正治療専門クリニックです。豊富な実績と確かな技術のもと、お子様もご家族の皆さまも安心して治療を受けて頂けます。
お子様の成長期における、悪い歯並びやちょっとしたお口の癖は、大人になってからの歯並びにも大きな影響を与えてしまうことがあります。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽に一度ご相談ください。

Guide01こどもの矯正の必要性とメリット

こどもの矯正は、この時期(成長期)にしかできない顎の成長のコントロールやそのまま放っておくと顎の成長に悪影響を与える歯並びや咬み合わせの治療を行います。また、当院では必要に応じて悪い歯並び、咬み合わせの原因となるお口の癖を治すトレーニングも治療に取り入れています。
小児期の悪い歯並び・咬み合わせは、虫歯や歯肉病の原因になるだけでなく、放置しておくと適切な顎の成長が阻害され、顔の歪みの原因にもなります。さらに、他にも発音や食事、運動など様々な機能にも影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。
小児期に歯並びや咬み合わせを治すことによって、これらを予防して口や全身の機能を最大限に活かすことができるだけでなく、抜歯せずに済んだり、大人の矯正治療を行わずに済む可能性が高まります。

小児矯正のメリット

  • 成長を利用して骨格的な顎のバランスを整えられます。
  • 将来的に抜歯や手術を回避できる可能性が高まります。
  • 大人の矯正治療をおこなわずに済む可能性が高まります。
  • 大人の矯正治療がシンプルになり、難易度が下がります。
  • 歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防に つながります。
  • 歯並びに影響を及ぼす、お口の癖を早期発見・治療できます。
  • 発音、食事、運動能力など全身の健康増進に繋がります。
  • コンプレックスが解消され、心からの笑顔をもたらします。

Guide02治療を始める時期は?

当院では歯並びの状態によりますが、多くは前歯が生え変わる6~8歳頃、早い方では3~5歳頃から治療を始める方もいらっしゃいます。お子様の歯並びが気になられたら、できるだけ早く矯正治療の専門医に一度相談することをお薦め致します。
お子様のお口の中の状態はそれぞれ異なり、適切な治療時期も異なってきます。幼少期から診させて頂くことで、将来の“きれいな歯並び”のための治療の選択肢も増え、治療計画の幅も広がります。
お口の中の状態をしっかり見極め、お子様にとって適切な開始時期と将来の治療計画をご提案させて頂きます。

主な開始時期

就学前(3~5歳頃)

乳歯のみの乳歯列期と呼ばれる時期です。受け口など、この時期から顎の位置が前後左右にズレている場合、舌の癖や指しゃぶりなどで前歯が咬み合っていない(開咬)の場合は要注意です!その状態を放置しておくと、正常な顎の成長を妨げてしまいます。早めに一度ご相談ください。適切な治療開始時期をアドバイス致します。

小学校低学年(6~8歳頃)

乳歯と永久歯が混在する混合歯列期と呼ばれる時期です。一般的には子どもの矯正治療を始めるのに最適な時期でもあります。この時期は顎の成長を最大限に活用でき、上下の顎の位置関係を整えられます。また、顎を広げてあげることで、永久歯のスムーズな生え変わりを誘導することができるといった、多くのメリットがあります。

小学校高学年(9~12歳頃)

ほとんどの永久歯が生え揃う時期です。お子様の成長期はそれぞれ異なるので、個人差はありますが、まだ顎の成長をコントロールできる貴重な時期です。しかし、ほぼ永久歯に生え変わっている場合は、歯列をある程度整え大人の矯正(二期治療)へ移行するケースが多くなってきます。但し、この時期に顎のバランス、歯列を整えておくことで、大人の治療が短く済む可能性が高くなります。

中学生以降

中学生以降は、基本的に成人の方と同様、大人の矯正治療を行っていきます。詳しくは大人の矯正をご覧ください。

大人の矯正

Guide03期間はどれくらいかかるの?

こどもの矯正の場合、歯を積極的に動かすような装置を使用する期間は平均して約2~3年程度です。もちろん、治療を始める時期、お口の中の状態、装置の使用状況などによって期間は異なってきますが、出来る限りお子様の負担を減らせるように治療計画を立案していきます。
骨格的な顎のバランスと奥歯の咬み合わせ、前歯の歯並びを整え、“合格点”まで達したら、残っている乳歯の永久歯への生え変わりを経過観察します。
来院間隔は、1〜3ヶ月に1度程度なので、習い事や塾とも両立できます。
こどもの矯正治療期間には、以下のような項目が影響します。

  • 1.治療を始める時期
  • 2.歯並びの状態
  • 3.装置の使用状況
  • 4.成長のタイミング
  • 5.永久歯の生え方
    生え変わりのスピード
  • 6.口呼吸や舌癖といった
    お口の癖

こどもの治療の流れ

Guide04お子様の歯並びはどれ?
(チェックポイント)

お子様の矯正治療は適切なタイミングに適切な装置を使用することで、最大限の効果が期待できます。
以下のような症状がみられたら、早めの相談をお薦めします。

チェックポイント(気を付けたい症状)

  • 受け口、前歯の一部が
    逆の咬み合わせ
  • 開咬(上下の歯が咬み合わず開いている状態)
  • 顎が曲がっている、横にずれている(交叉咬合)
  • 発音時や嚥下時に舌を前に出す癖(舌癖)
  • お口がポカンと開いている(口呼吸)
  • なかなか永久歯(前歯や6歳臼歯)が生えてこない
  • 乳歯がなかなか生え替わらない
  • 乳歯列期での明らかな出っ歯や、乱杭歯

お子様の歯並びはどれ?~当院の実際の症例もご覧頂けます~

Guide05こんなお口の癖ありませんか?
(歯並びに影響する癖)

実は、お口のちょっとした癖も歯並びや咬み合わせに大きな影響を与えます。当院では、お口の正しい機能の獲得も治療目標の一つとして、筋機能訓練(MFT)を積極的に取り入れております。少しでも気になる癖がありましたら、お気軽にご相談ください。

  • お口の癖1.

    口呼吸

  • お口の癖2.

    爪咬み

  • お口の癖3.

    唇を咬む

  • お口の癖4.

    舌のクセ

  • お口の癖5.

    頬杖

  • お口の癖6.

    指しゃぶり

その他、お食事の際に「よく咬まずに丸飲みしてしまう」というお子様も注意が必要です。最近は昔に比べ、食文化の変化から柔らかいものを好んで食べるお子様が増えています。歯並びはよく咬むことで安定します。
また、よく咬まないと顎の力が弱くなるだけでなく、顎の成長方向にも影響を与えてしまいます。お食事の際は奥歯でよく咬むことを心がけましょう。

Guide06どんな装置を使うの?

症例によって装置を使い分け、できるだけお子様の負担を減らすように考慮致します。

  • 歯のデコボコ、顎の幅が狭い

    顎を拡げ、永久歯が生えるスペースをつくる装置です。

  • 出っ歯、下顎が下がっている…

    下顎の成長を誘導する装置です。

  • 受け口…

    受け口を治す主な装置です。お子様の症状に合わせて選択していきます。

  • 歯のねじれやデコボコ…

    歯をキレイに並べる装置です。目立ちにくいものから、カラーゴムでカラフルにして楽しむこともできます。

Guide07治療中の虫歯予防について

治療を始める前に必ず「唾液検査」「歯ブラシ指導」を行い、虫歯のなりやすさなど、口腔内の状況を患者様ご本人にもお伝えし、理解して頂いてから治療を開始していきます。必要な患者様には虫歯予防のためフッ素塗布も定期的に行っています。

また、「歯ブラシ指導」に関しては治療中でも清掃状態によっては時間をとり、その都度指導を行っています。しかし、月に1回あるいは数カ月に1回の診療日にしかチェックできません。そこで、普段のお口の清掃管理は基本的にご本人と親御さんの責任のもとでお願いしています。せっかく頑張って歯並びをキレイにしても、虫歯や歯周病になってしまったら元も子もありません。
目標の歯並びを手に入れられるように“虫歯ゼロ”を目指して一緒に頑張りましょう。

Guide08保護者のみなさんへ

お子様の成長期における悪い歯並びやちょっとしたお口の癖や悪い習慣は、大人になってからの歯並びにも大きな影響を与えることがあります。
お子様ご本人から「歯並びを治したい」という意思表示をすることはなかなか難しいことです。お子様のお口の中の状態に気を配り、少しでも気になる点があれば、早めに矯正医に相談しにいくことも保護者の皆さんの大切な役割といえるかもしれません。
そして、こどもの矯正治療の場合、お口の衛生管理と適切な装置の使用が治療の成功のカギを握っていますのでお子様ご自身はもちろんのこと、保護者の皆さんのご協力が必須となります。

こどもの治療は、ただ「顎を拡げて歯を並べる」といった単純な治療だけではなく、刻々と変化するお口の状態に対応し、成長予測もしながら行う必要があるので、実は大人の治療よりも複雑で難しい面が多くあります。お子様の治療をお考えでしたら矯正医としての実績、治療経験などの分かりやすい指標である日本矯正歯科学会認定の『臨床指導医』・『認定医』がいる矯正専門の医院をお薦め致します。
矯正歯科医院をお探しの際には是非参考にして下さい。

臨床指導医・認定医について